アマデウス社長 竹村章美が
OKWAVEユーザーの留学や将来の悩みに回答。

OKWAVEは、文部科学省が2013年10月より開始した留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」に賛同し、海外留学を志す若者の支援しています。(2018年11月15日 プレスリリース

過去の留学経験をいかして活躍しているスペシャル回答者の佐藤健寿さん、竹村章美さん、松田元さんが、ご応募いただいた質問の中から3つの質問に回答するスペシャル企画です。(詳細はこちら

プロフィール_1
ザ・グローバルウーマン!
旅行業界を索引するエキスパート!
株式会社アマデウス・ジャパン代表取締役社長竹村 章美

yoshi_00さんからの質問外資系企業で活躍する秘訣は? 大学2年です。将来は外資系企業で働きたいと思ってます。
外資系企業で成果を上げ出世していくことは、とても大変なことだと思いますが、何か秘訣はありますか?どんな人材が求められてるかも、教えてください!
また、仕事でやらかした1番の失敗エピソードがあったら聞いてみたいのと、失敗して気持ちが落ち込んだときに、どうやって気持ちを切り替えてるのかも、ぜひ聞きたいです!
よろしくお願いします!!

竹村 章美 さんからの回答学生の皆さんが就職を考えるときに、日系か外資系かと思いをめぐらせる方も多いと思います。確かにそれぞれの企業には文化があり、外資系の場合はその親会社の国の文化に影響された企業風土を持つことが多いように見受けられます。就職時に企業文化をベースに選択をするのもひとつの方法論であることも事実ですが、私は日系・外資系にこだわらず、まずは、自分はどんな産業・業界に興味があるのか(ファイナンス系、テクノロジー系、メーカー系、など大きな括りで)、次にその業界において自分に向いていそうな職種は何かを考えてみることが大切だと考えています。例として、WEBデザイナーになりたい、ファッションの商品企画をしたい、営業として世界各国を飛び回りたい、など具体的に「なにになりたいか」「なにをしたいのか」をイメージしてみることから始めて、そしてその「自分のなりたい」を実現することができそうな会社を選択するのがよいのではないでしょうか。この例で言うと「商品企画」や「グローバル営業」になりたいなら日系企業を選択から外すべきではないと思います。多くの日本企業が海外進出を果たしている現在、グローバル人材は日系・外資系に関わらず求められています。

日系企業の多くでは、職種や部署のローテーションをすることで、長期的に社員をジェネラリストに成長させていく人事制度を持つように見受けられますが、外資系では、ジェネラリストを養成するという制度はあまり聞きません。あえていうならば、外資系では、入社するときから既にスペシャリストであることを求められるのです。そのため、個人個人が自分のキャリアを決め、自ら成長させていくことが基本です。つまり、キャリア形成は自己責任なのです。待っていてもダメで、積極的に自分のキャリアを積み上げ、自分自身で成長する意識を常に持ち続けることがとても大事です。また外資系では、ポジティブ思考な人が求められています。例えば、面接などでよく長所・短所を聞かれると思いますが、海外では短所を「Weakness」ではなく「Opportunity」と捕らえます。言い換えれば「のびしろ」で、これから成長できる可能性のあるところとポジティブに受け止められます。そのため、いかに自分の成長材料を理解し、伸ばしていく努力ができるかが大切になります。外資系で成功するための秘訣は「ビジョン」を持つこと。3年後、5年後はどうなっていたいのか自分の姿を具体的にイメージし、そしてそのビジョン達成のために必要な「のびしろ」に向かってJust do it!実行しましょう。

「やらかした!」ことといえば、タイムゾーンを間違えて大事な国際会議に1時間も遅刻したことがあります。海外出張のみならず、海外とのビデオ会議をする際も、時差、特にサマータイムなど年間で変動する時間制度がある国では気を付ける必要があります。
最近では時差計算をしてくれるアプリなどを活用することでこういった悩みは軽減できるようになりましたが、時間厳守はすべての基本ですね。

失敗して気持ちが落ち込んだときや、怒りで攻撃的な気分になったときなどは、私はその案件を一晩保留にするようにしています。失敗の反省から夜遅くまで残業したり、同僚に愚痴を聞いてもらったりするのは、私には逆効果。なるべく早く帰宅して、普段どおりの生活をして、早く寝る。翌日にフレッシュな気持ちで目覚めることができれば、「なんであんなに落ち込んでいたのだろう」「なんであんなに怒っていたのだろう」と前日より少し冷静に考えることができるようになります。
そして、ある程度気持ちを落ち着けてまた仕事に向き合っていれば、新しい自分に向き合うことができたり、画期的な解決策がひらめいたりもします。名付けるとすれば「24時間上書きの法則」。24時間経てば、更に成長した自分になれるはずです!

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インタビュー_2

micro88さんからの質問旅行業界で働くために必要なことは? 来年からイギリスに留学することが決まりました。将来は旅行業に携わりたいと思っています。
旅行・観光業界で働くために留学中に今からやっておくべきことは何かありますか?とっておいた方がいい科目などはありますか?

竹村 章美 さんからの回答私は旅行業は究極のホスピタリティビジネスだと思っています。非日常に移動することが旅行であり、旅行者は日常と違う場所に行き、いつもと違う景色を見て、いつもと違う食事をする。この非日常の実現をお手伝いできる旅行業は夢のあるホスピタリティ事業だと思っています。
ちなみに弊社、アマデウスは旅行者の皆様へテクノロジーを駆使してこの夢のあるホスピタリティを提供することが生業です。
ホスピタリティの原点は、人に楽しんでもらう・喜んでもらうこと・経験してもらうこと・感動・わくわくすること。これを仕事に従事できることはとても幸せなことだと思います。
この業界で働く準備としては、留学中にぜひご自身が学ぶだけではなく、日本のおもてなし文化がどれだけ優れているか、この業界に適しているかをクラスメイトやお友達にアピールしてもらいたいと思います。日本のおもてなし精神は世界のホスピタリティのバイブルになれると思っています。
また、自身の経験からおすすめしたい授業は、Organizational behavior、日本語にすると「組織行動学」です。私自身もニューヨークの大学院在学中に受けた授業なのですが、楽しかっただけでなくとても自分自身の役に立った授業だと思いました。人の特性に加えてカルチャーや性別など様々な要素が加わり、とても多くのタイプの人がいることを知り、いろんなタイプの人がいて、いろんな考えや行動パターンがあり、すべての人を同じ土俵で考えてはいけない、ということを痛感しました。
これに似たダイバーシティ&インクルージョンやジェンダー・インテリジェンスなどの概念は海外では進んでいるので、ぜひ機会があれば勉強して取り入れてほしいです。旅行業界はいろんな人に出会えるのが大きな特徴のひとつなので、人々を広く理解することができるようになるためにも、きっと役立つと思います。

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インタビュー_3

ruru_88さんからの質問日本企業と外資系の一番の違いは? 再来年大学を卒業します。そろそろ就活の事を検討し始めているのですが、海外で働くことが夢なので、ただ外資系企業は厳しそうなイメージがあり就活する中に外資の企業を入れるかどうか悩んでいます。
そこで竹村社長にお聞きしたいのですが、やはり外資は数字や成果に厳しいでしょうか?日本企業と外資系企業の一番の違いを教えてください。
実際に外資系企業の日本トップとしてお仕事されていると、本社から厳しく追及されるのでしょうか…?

竹村 章美 さんからの回答海外で働く方法は3通りあると思います:
① グローバルな日本企業に勤め、海外赴任する
② 日本にある外資系企業に入り、海外に拠点を移す
③ 海外拠点の企業に直接採用してもらう
私が海外で知り合ったほぼすべての日本の方は①のケースでした。将来の夢が海外で働くことなのであれば、日本企業から海外に派遣される方が、確率的には高いのではないでしょうか。海外における日本企業の在外拠点では、働く環境こそ違っていても、大きな意思決定は日本方式です。現地の言語取得や文化理解も大事ですが、本社基準は日本のため、日本から赴任する人は本社とのコミュニケーション上では有利となります。英語を母国語としない国への赴任も多くありますので、現地の言葉ができない方もいらっしゃいます。また、現地での家賃など会社が負担してくれる場合が多いでしょうし、家族を伴わない単身転勤であれば、定期的に帰国するベネフィットも受けられると思います。そして何より大きいが、たとえ海外での勤務が自分に向かない場合でも、赴任期間を満了すれば帰任できる、日本に戻ることができるという安心感です。

②の場合、アマデウスもそうですが、外資系では「open job posting」という方式が取られているのが一般的です。世界中の採用情報が社内のイントラネットで公表されていますので、条件さえ満たせば、誰でもどの国のどんな仕事でも受けることが出来ます。日本で外資系企業に入り、実績を上げて海外のマネジメントに認められ、キャリアをグローバルに広げていくことはそれほど難しいことではなくなりました。私自身もこの仕組みを使って海外での経験を積み重ねることができましたし、皆さんにもどんどんチャレンジして欲しいと思います。但し、いくつか注意したほうがいいことがあるのも事実です。海外で採用してもらうためには、言語のハンデキャップがないことは最低条件ですが、それだけではなく、他に類を見ないほどの専門性、幅広い知識や強いーダーシップ、そういった総合的な判断で「現地の社員よりも優秀な外国人」としての評価を受けなければなりません。①の場合は「日本本社とのコミュニケーション」という有効カードを持っていますが、②ではそれば役立ちませんから。海外に移籍できたとしても、キャリアチェンジは基本的にはいつもOne Wayです。数年経って、日本に戻りたいと思ったら、「open job posting」を通じて今度は日本の採用試験を受けることになります。外資系でのキャリアアップは、異動や昇進のチャンスを逃さず、採用試験を積極的に受けて、そして選ばれ続けることが必要なのです。世界はチャレンジする人にのみ開かれます。それも無限大に。Let’s challenge!

③の場合、まず何よりも、働きたい国の労働許可を自力でとらなければなりません。Working holiday や海外の大学卒業資格などの方法で労働許可をとるという方法が一般的です。

日本にも「物言う株主」が増え、数字や成果についてはかなり厳しくなっています。日系企業と外資系企業の違いは、結果に対する厳しさではなく、時間軸にあると私は思っています。日系企業では長期戦略(3年、5年計画)を立てやすい印象ですが、外資系では、平均して18ヶ月くらいのスパンでアクションを取っています。意思決定までにかかる時間、実行に移す準備期間、結果を求められる期間、どれをとってもスピードが求められます。デジタルソリューションの登場によって、皆さんの生活もどんどん便利になっていますよね。飛行機に乗るときもゲートでスマホをかざすだけですし、現金がなくても買い物だってできてしまう。これからのビジネスはデジタル世界に移行しつつあります。このような大きな変革の時代であるからこそ、Agility (機敏)であることが、これからのビジネス社会で成功する為に不可欠なのです。皆さんも世界に旅して、広く学んで、新しいことに刺激を受けて、日本を牽引するMovementを創っていってほしいと心から願います。

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プロフィール_2
竹村 章美
名古屋大学卒業。米国ニューヨーク大学にてMBA取得。1988年にアメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.に入社。旅行業界において幅広い実績と経験を培い、直近では株式会社 日本旅行・グローバルビジネストラベルの代表取締役社長を務めた。グローバルな視点を有し、アメリカン・エキスプレスにおいては日本をはじめパリ、ニューヨークでも要職を歴任。2016年7月、旅行および観光産業に特化したテクノロジー・プロバイダーであるアマデウスに入社、現職に就任。

あえて、Q&Aコミュニティがイイ!

20年前、みなさんの中にはまだ生まれてない人もいるかもしれない、そんな昔に、無料Q&Aサービス「OKWAVE(オウケイウェイヴ)」が誕生しました。
いままで3,600万件の質問と回答がやり取りされてきました。部活やバイト、勉強、進路、就職、恋愛、親とのこと、若いときに悩むことはたくさんあります。仲良しの友達に相談しても、前向きな後押しばかり。そんなに甘くないことはなんとなくわかってる、たいせつな問いだからこそ、遠慮なく言ってもらいたい。そんな時は、見ず知らずの人とのQ&Aが案外よかったりします。

  • 長文も頑張って読もう!

    長文も頑張って読もう!

    ソーシャルでは味わえない読み応えのある長い文も。それはあなたのことを真面目に考えてくれたから。

  • じっくりあせらないで!

    じっくりあせらないで!

    真面目に回答するから、ちょっとレス遅いかも。でもみんな働いてるひと、仕事終わってからじっくり回答したい。

  • 見知らぬひとだけど大丈夫!

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