写真家 佐藤健寿が
OKWAVEユーザーの留学や将来の悩みに回答。

OKWAVEは、文部科学省が2013年10月より開始した留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」に賛同し、海外留学を志す若者の支援しています。(2018年11月15日 プレスリリース

過去の留学経験をいかして活躍しているスペシャル回答者の佐藤健寿さん、竹村章美さん、松田元さんが、ご応募いただいた質問の中から3つの質問に回答するスペシャル企画です。(詳細はこちら

プロフィール_1
TVやラジオ・雑誌で引っ張りだこ
奇界遺産フォトグラファー
フォトグラファー佐藤 健寿

momochan213さんからの質問好きなことを仕事にしたいときの大切なことは何ですか こんにちは。私は今16歳で、将来やりたいことがあります。
まずは、その知識を身に着けるために、大学ではなく専門学校に進む予定でいます。そこの専門学校に卒業した人の多くが、その夢を叶えているようです。

でも、それは親からしたら、不安定で、成功するかもわからないので、
普通の大学に行ってほしいとずっと言われています。
でも私はやりたいこと以外勉強もしたくないし、そんな嫌々大学に行ったって、続かないと思います。
それに、親戚の仲いい年上の女性が、自分の将来の方針は若いうちに決めておいたほうがいいと思うと言ってくれました。
ただ、親の期待にもこたえたいと思うし、この先のお金を出してくれるのもまだ親なので、100%自分の意思を貫くこともできないと思います。

佐藤さんは、自分の好きなことを仕事にして、成功されているので凄いと思いました。
佐藤さんに質問したいことがいくつかあります。
まず、佐藤さんは、最初写真家として仕事を始めるとき、特に親からの反対は
受けなかったのですか?周囲から反対されたとき、どのように認めてもらい、どのくらい時間がかかりましたか?
また、「好き」を仕事にするのはそう簡単じゃないと親も言っていますが、
私が、今後好きなことを突き詰めていく時、大切にしたほうがいいお考えとか
あったら、教えて下さい。

良かったら、教えてください。よろしくお願いします。

佐藤 健寿 さんからの回答僕の場合は幸いにして写真を仕事にする事に対して反対はなかったです。
最初から写真をやっていたわけではないんですけど、美術的なことがやりたいなと思って、入っていた大学を中退して美術大学に入り直しました。そのことに対しても、両親が美術が好きだったというのもあって親はむしろ好意的に受け入れられましたね。

でもこういうのはレアケースで、普通の親御さんが無難に大学を出て欲しい、と考える気持ちはごく普通だと思います。質問者さんが何をやりたいのかによって、考え方は変わってくるとは思います。大学で学べない専門的な事ならば専門学校の方が良い場合もあると思いますが、同じことが大学でも学べるのであれば、とりあえず大学でそれを学んでみるのも良いと思います。なぜかといえば、大学ならば4年はあるし、仮にすぐに好きな事を仕事にできなかったとしても、それが本当に好きならば、普通に一旦就職して、それを仕事にするように努力する時間がもてるはずです。それが専門学校だと単純に大学に比べれば潰しが効かないので、生活に追われる可能性は一般的に高くなる。

写真家で例えると、結局、「写真家になる」ことが目的になるとおかしくなるんだと思います。一番大事なのは「撮りたい写真を撮ること」で、「写真家になる」が本来は目的ではないはずなんです。それが「写真家になる」こと自体が目的になると、本来の目的から逸脱してしまう。だから「好きが仕事になる」、というのは結果でしかなくて、本来はそれが仕事であってもそうでなくても「好きを続ける」環境を作ることがまず大事なんだと思っています。実際、写真家でなくてもいい写真を撮っている人はたくさんいて、そういう人は、きっと仕事で撮りたくない写真を撮っている人よりもよほど写真を「好き」なんだろうなと思いますね。

でもいざ、本当に好きなことが仕事になったとしても、色々と付随してあまりやりたくない仕事も出てきます。何が本当にやりたい事かというのは常に自問してないと、気がついたら好きなことをやってるつもりが、ただ仕事をこなしているという状況になってしまうことは僕も今でもあります。実際に「好きなことが仕事」になったら自分のやっていることが流されてしまっていないか、自分はどうしてこれをやっているのかを、常に立ち返って自問し続けることが、好きな事を突き詰めていく上では大事だと思います。

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インタビュー_2

rukko_yさんからの質問はじめまして はじめましてこんにちは。
私は写真を撮ることが好きで、コンテストで賞を取ったこともあります。
でもそれでお金を取れるほどではいまなくて、専門の学校にも通っていません。
普通に働くべきか、いまの「好き」という気持ちを大事にしていろんな道を探していくか、迷っています。
海外に留学して価値観や視野を広げたいという思いもあり、タイミングとしては今しかないと考えているのですが、こういう風に中途半端な「どうしよう」という気持ちのまま行っても、無駄でしょうか?

佐藤 健寿 さんからの回答留学をしたい、かつ留学ができる環境なのであれば、僕は行った方が良いと思います。
よく言う話ですけど、できたのにやらなかった事って後々になってやっぱり後悔するんですよね。やった事の後悔ってそれほどダメージがないんですが、やってない事の後悔は大きい。自分の周りでも「学生の時に親が留学していいよって言ったけど、その時ははっきりした理由もなかったから行かなかった。でも行ける時に行っておけば良かった…」と今になって後悔してる人は割とよくいます。
行ける環境があって、かつ自分も行きたいって気持ちが少しでもあるんだったら行ってみればいいとは思うんですよ。
留学って行く前はすごく怖くて、すごく大きなことをやるように感じるんですが、実際行ってみればそんな大変なことでもないというか、想像するほど恐ろしいことでもない。 逆に留学で良くなかったことって、僕は特にないです。
必要経費としてお金がかかる位で、留学して良くなかったことが特に思いつかないですね。留学をそれ程一大事に考えすぎなくてもいいんじゃないかと。旅行に行くくらいの感覚でもありかなと思います。例えば手始めに1ヶ月くらい一人でそこに旅行に行ってみて、下見して本当にやっていけるかどうかって考えたりとかしてもいいと思います。
行く場所にもよりますけど、今は世界の主要都市には日本料理もあるし、インターネットで連絡も取りやすい。だからそこまで怖がることではないと思うので、とりあえず行くだけ行って、嫌なら別に帰って来ればいいだけですから。お試しでもいいから旅行で行ってみて、それで何か自分で得られるものがありそうだったら留学してみたら良いと思います。
留学でも旅でも少しでも興味があるならば、行かないという選択肢よりはとりあえず行ってみる選択肢の方が僕はおすすめです。

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インタビュー_3

KGC10kさんからの質問留学の意味って何ですか? 兄弟や友達、知人など私の周囲でも何人かが留学に行ってましたが、その後特に海外とは関係のない仕事をしているのを見ていて、留学に行った意味は何なのだろうと感じました。
留学に興味はあるのですが、どうせ行くなら将来的に役立つような経験にしたいです。

留学した経験は今の仕事にどんな風に役立ってますか?
また、留学に行ってよかったことは何ですか?
是非聞きたいです。

佐藤 健寿 さんからの回答僕は世界を巡って写真を撮影してますけど、本当に海外に行きだしたのは、留学がきっかけです。
それができるようになった理由は、留学を通じて英語が話せるようになったという事は単純に大きいです。アメリカで学んだ事として写真のスキルとかはなくはないんですが、コミュニケーションとか海外での立ち振る舞いに関することを一番学んだし、それが一番大きかったです。

また自分の専門的な部分でいうと、日本の中だけでやっていた頃には、外国の人は写真のどの部分を評価するのかとか、そういう視点というのはなかったんですよね。 例えば日本の美術大学だと、写真は写っている内容を評価するんですが、アメリカの美術大学だと全く違って、写真が商品としてアートの市場でちゃんと成立するかどうかっていう点が重視されます。極端な話、写っているものは人それぞれの感性だからあまり評価の軸にならないというか。
単純に考え方の違いで、どちらが良いとかではないんですが。
ただ、行けばすぐわかることなんですけど、やっぱりこういう話を日本ですると今でも「なるほど」と言われるので、やっぱりあまり知られていないんだなとは思います。そのぐらいのことでもインターネットの時代になった今でもやっぱり伝わってないし、行った人しか分からないことはやっぱり多々あると思うんです。

そして留学を経験したことで、自分の国際的な立ち位置というか、日本人であることを客観的に見れるようになりました。
日本人ってちょっと変わっていて、アジア人だけどあまりアジア人という感覚がない。それが欧米に行くと日本は中国や台湾、韓国なんかと同じグループのアジアなんだな、というのを割と肌で感じます。そうなってきたときに、欧米やそれ以外の国の人たちとどう向き合うべきかというのが見えてくるし、それを一言でいうと国際感覚という言葉になるのでしょうけど、端的に視野は広がったと思います。そういった経験はある意味では写真のスキル云々よりも、今の自分の活動のベースになっていると思います。

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プロフィール_2
佐藤 健寿
武蔵野美術大学卒。フォトグラファー。世界各地の“奇妙なもの”を対象に、博物学的・美学的視点から撮影・執筆。写真集『奇界遺産』『奇界遺産2』(エクスナレッジ)は異例のベストセラーに。ほか著書に『世界不思議地図』『THE ISLAND – 軍艦島』、『SATELLITE』(朝日新聞出版)、『世界の廃墟』(飛鳥新社)、『奇界紀行』(角川)、『TRANSIT 佐藤健寿特別編集号』(講談社)、『諸星大二郎 マッドメンの世界』(河出書房新社)など。NHKラジオ第1「ラジオアドベンチャー奇界遺産」、テレビ朝日「タモリ倶楽部」、TBS系「クレイジージャーニー」、NHK「ニッポンのジレンマ」ほかテレビ・ラジオ・雑誌への出演歴多数。写真展は過去東京epsite、大阪なんばパークス、長崎グラバー園などで開催。トヨタ・エスティマの「Sense of Wonder」キャンペーン監修など幅広く活動。
公式サイト:http://kikai.org/
ツイッター:http://twitter.com/x51/

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